主婦が民泊始めました。Airbnbドタバタ日記

子持ちの主婦が外国人を家に受け入れる、そのドタバタ騒動を綴ります。

フランスの美女としょんべん小僧

こんにちは、家の一室で海外旅行者を受け入れているドタバタ主婦です。
フランスから舞い降りた天使というべき美女Aさん、そろそろチェックアウトが近づいてきました。最近は雨の日も多いので、彼女はあまり出かけずに家にいることも多く、よくリビングの机で勉強をしたり、子供と話してくれたり、すっかり家族の一員です。
うちの息子1歳児は最近いくつかの単語を話し始め、Aさんはフランス語で話しかけてくれます。

そんな息子が唯一滑舌よく話せる単語・・・それは「チ◯チン」
なぜかオムツ替えの時や裸になると「チ◯チン?チンチン?」と下腹部を指差し高い声で聞いてきます。なんでだろう?やっと存在に気付いたのかな?

ある日Aさんがリビングで勉強をしているときに、息子のお風呂が終わり、彼は裸のままドアを開けて飛び出て行ってしまいました。
そしてリビングで勉強している彼女に向かって、「チ◯チン?チ◯チンチン?」などとしつこく指をさして示しています。
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すごくシュール

完全に変質者やん。

そんな変態ベビーに対して、彼女は冷静にフランス語で会話していました。

私には全然なんて言ったのかわからない。

この話、息子に将来したら怒るんだろうな・・笑
「あんた勉強中のフランスの美女に、素っ裸でしつこく陰部見せつけてたよ」なんちゃって。かわいそう

実の親からすると、しょんべん小僧みたいで可愛いので、お風呂上がりにそのまま飛び出て行っても放っといているのですが、ゲストはどう思っているのでしょう?概ね女性陣には「naked baby ❤️so cute」という反応ですが。でも彼女も家の中ではほぼ下着でウロウロしているから、たぶん全然何も気にしていないのでしょう。セクハラと思われたら嫌だなー。

そういえば、朝息子に納豆を食べさせている時にAさんが通りすぎて、ものすごく驚いていました「納豆!!赤ちゃんも納豆を食べる!?」と。「えーおいしいよー」と言ったのですが「nooooo. why Japan why?」と言いながら部屋に入ってしまいました。
そんな穏やかな日常を送り、ご飯を一緒に食べた時に「東京は楽しめた?」と聞くと「はい!ここの家はパーフェクトです。本当のホームみたい」と言ってくれました。

直前キャンセル、なんだかなー

こんにちは、家の一室で海外旅行者を受け入れているドタバタ主婦です。

コミックマーケットに合わせた急な予約の中国人ですが、
なんと・・・
予約前日に彼らの方からキャンセルになりました

😶

「sorry 京都に行くことになった、返金が必要だ」と。
え、コミックマーケットに行くんじゃないの??

もっと安くて中国語通じるところが見つかったか?
ま、いいや。
でもあれだけ急いで予約して、NO probrem って言っていたのに、「キャンセルするから返金して」ってもうちょっと言い方あるんじゃないの・・・。
「キャンセルポリシーに従ってください」と送りました。
以前はいつでもキャンセルOKにしていたんさけれど、キャンセルポリシーを「普通」に設定してあったので、一泊分は丸々と、その後も50パーセントくらい入ることになりました。設定しておいてよかったー。それに3泊だけだからよかった。
これが長期の予約でいきなり前日キャンセルだと、他のゲスト断ってることもあるし困ってしまいますね。

全然言葉が通じなさそうだったので、むしろキャンセルになってホッとしました。

やっぱりいきなり直前の予約、ちゃんと吟味せずに、不安要素いっぱいだと結局こうなるのねー
というかんじでした。

しかしAirbnbからのメールは「残念ながらキャンセルされました」「残念ですがこの旅程は必要としていないようです」と何かと「残念」「残念」と連呼されるので

「べ、べつに全然残念じゃないしっ!ホッとしたし!」と思いつつも、ちょっぴり複雑な気持ちになります。

そんなこんなで平穏な日々に戻りました。


現在はフランスから舞い降りた天使ともいうべき可愛らしい女学生が長期滞在しております。

日本が気に入り、来日は3回目とのこと。
チェックインで駅まで迎えに行ったのですが、伝えてくれていた時間通りに来たのでびっっくり!!
大抵は30分は余裕でおくれるからね〜。下手すると半日。
すっかり待つのを覚悟していたので、驚いてしまいました。そして美人〜。というか美少女。ニコニコ笑顔でマナーもよく。
トレビアン(*˘︶˘*).。.:*♡

うちは赤ちゃん連れ夫婦でやってるということもあり、若い女性が一人旅で、わざわざ選んでくれる場合が結構あります。また今度9月も女性一人旅でくる予定です。
男性の個人宅よりは選びやすいかもしれませんね。安全そうで。

先日は夏風邪気味ということで、外で食べるのも大変だろうし、野菜たっぷり味噌汁つくったから晩御飯を一緒に食べました。
お礼に次の日はフランスの伝統のリンゴの入った焼き菓子を作ってくれました。お、美味しい💕

しかし彼女は、若いからか?お国柄なのか?
パジャマがタンクトップに普通にボクサーパンツです。
それで結構シャワー後も朝も夜もウロウロしています。
同じ女ですが、少し目のやり場に困ってしまい、目が顔から下に動かせません。

夫は一体どう思っているのか、聞いてみたい・・・

急な予約の中国人の話

こんにちはドタバタ主婦です。
はてさて例のもう今週中の予約を送ってきた、英語も日本語もわからない中国人親子ゲストの話の続きです。

もう来日までほんの数日だし、3日間だけだし、ここで渋っても可哀想なので、「ここはホテルではなく単なる普通の家です。」「コミックマーケット会場までも遠いです」「英語も日本語も話せないと会話が難しいと思います」「隣の部屋に長期の学生が来ています」等々のことを了承してもらった上で「no problem 」というので、承認しました。

No problem ってほんとかなー。自分たちは心配じゃないのかなー。なんだか最近、フランスからもそうだけど自国語しか話せないのに、行き当たりばったりなno plan でくる人が多くて、こちらは余計な心配をしてしまいます。

しかしこの親子は、これだけ私からしつこく色々質問をしたので、途中で「なんだこのホスト面倒くさい」と嫌になってしまうかなーと思ったのですが、ちゃんと毎回時間をあけずすぐに返信してくれたので・・・。うん、承認しようか。と。

しかし翻訳ソフト通しているから、すっごく奇妙な日本語で意味不明。
たぶんこういうことなんだろう・・・と勝手に解釈しているけどあっているかどうかよくわからない状態です。
たとえば
予約確定後に、家までの地図を、AIRBNBのメールを使ってPDFファイルを送ったので、届いたのかどうか聞いたところ、帰ってきた返事は

Airbnb はあなたのメールに転送されません、感謝を送りなさい〇〇に!」

でした

(๑°⌓°๑)ポカーン

感謝を送りなさい!ってあなた。

いやいやたぶんこれは、 「ありがとう、〇〇にもう一度送って下さい!」の間違いだろう。うん、たぶん。

こんな感じのコミュニケーションです。

ちゃんと無事にうちにたどり着けるのだろうか。

私はまだ本気を出していないだけー

こんにちは、家の一室で海外旅行者を受け入れているドタバタ主婦です。
前回から更新が途絶え1ヶ月以上経ってしまって申し訳ない。と言うのも息子にIPhoneの画面をバキバキに破られてしまったのです。文字が打ちにくくなってしまい、しかも私が使おうとすると息子に奪い取られ非情にもガツンッと投げられるため、iphone に触る回数自体激減してしまったのです。
そのためairbnbでのリスティングの閲覧数もだだ下がりです。ぎょえー!!ってくらい減って閑古鳥が泣いております。
それでも7、8月中親戚が来ていたため、あまりきにしていませんでした。カレンダーも閉めていて、小さい個室だけ長期の学生が入っていました。そして先日またヨーロッパから可憐な学生が1ヶ月滞在予定でチェックイン。落ち着いたもんです。
しかし、もう一つの部屋が8月だというのに予約がなく空いています。

先月までは、民泊疲れもしていて、もう頑張らなくても、学生だけでいいやーと思っていたのです。
実際うちは自分も住んでいる家なので、別に家賃がかかるわけではないので、まっ誰も来なくてもいっかーと呑気にしていました。
が、親戚がきていたことで、おごりおごられ旅行に行きでお金を使い、また一応多少はかけている経費もあり(wifi)、「う・・・家計がやばい!このままでは結構な赤字になる!」という状態に!
意外とairbnbからの収入が家計の助けになっていたのですね。
特に去年と比較するとハイシーズンの筈の8月なのに0だなんていうこと!

ということで、8月の値段を下げてみました。

しばらく放置していたairbnbのリスティングのページも手直し(相変わらずIPhone 画面はバキバキですが)

すると早速リクエストが!
来週の3日間です。
あーコミックマーケット客ね。

しかし中国からで、登録は2015年からだけど、今までレビューが一つもありません。
なんだか変な日本語だけど、英語は使えるのか二回聞くと(一回スルーされた)少ししかわからないと。
日本語は翻訳ソフトを使っているそう。

えええええ
ちょっと無理があるんじゃないの。
うちは地図などの必要なハウスルール本は英語で作成しています。読めないと困っちゃうのよ。
しかも3日間だけかぁ。
短期の旅行者はレビューもあまり良くはない傾向があります。家の周りの土地勘がなく、この周辺の良さをわかる前にチェックアウトになるのでロケーションを悪く評価されてしまいがちです。
都心の駅近ホテルのほうがいいんじゃーないかなー。

はじめに「日本の家庭で和室で過ごしたい」と書いてくれていますが、多分、値段と、この時期空いているところがなかったんじゃないかなーと勘ぐってしまいます。

ホテルなら鍵を渡してはいどうぞーで問題ないですが、うちは普通の家庭の一室なので、お湯、お風呂の使い方、エアコン操作、窓の開け方、私たちの暮らしのリズムなどなど説明しておきたいことがたくさんあります。

といっても、家計がマイナスになりそうな時ですから少しでも入ると嬉しい・・・。

実は子連れで清掃のアルバイトでもしようか、内職のアウトソーシングでもやろうかと考えていたところですからね。しかし子連れで民泊清掃、1日大体3000円程度のようです。Airbnbを自分もやっているぶん、勝手がわかっていいかなーと思ったのですが、近所の児童館とダイエーですら猛暑の中クラクラしながら行っているのに、都心のマンション往復なんて無理無理、やっぱり自分の家でゲストに来てもらったほうが効率がいいな。と思い直したところでした。ので、受け入れるかどうか悩みます。
もしかしたら今って東京のリスト数が増えまくっていて、リクエストが来るだけでもありがたい、という状況なのかもしれない。
それに言葉の問題だけで、実はすごくいい人かもしれない。
うーーーーん
とりあえず保留にして色々質問をしてみました。
どうしようかなぁ。

ヌテラ戦争勃発!普段の生活習慣がそのまま出てしまうから自分も気をつけようっと。

こんにちは、家の一室で海外旅行者を受け入れているドタバタ主婦です。
現在は、海外在住の親戚夫婦がバケーションで1ヶ月近く滞在しています。この家に来るのは初めて!もちろん親戚なので、AIRBNBは通していません。
ただ、親戚が「この月に泊まりに来ていい?」と聞かれた時にはすでに他のゲストが先に来ることになっていました。それでとっても申し訳ないのですが、家に人が多すぎなので、親戚には最初の1週間ほどは近くのホテルに滞在してもらいました。
予約はもう半年以上前から入っていたからしょうがないとはいえ、あまり先の予約を入れるとこういう予測できないこともあるんですよね。だから今ではあまり遠い予約は受け付けていません。やっぱり泊まりに来てもらうなら、家族親戚友人を最優先したいものねー。

そして親戚が私たちの大好物のチョコレートペースト、ヌテラとサラミを大量に持ってきてくれました!
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やったー。良く税関通ったな・・・。大量です。
1キロヌテラ三本です。
サラミ10本です。
ヌテラ日本で買うと高いんだよねー。

ところで、先に泊まっていたゲスト家族、こちらは初めての日本、初めてのAirbnb
なんていうか、すごくすごくすごくフレンドリー。気を使わないタイプ。遠慮のないタイプ。最初から薄々感じていたのですが、奥さん割といろんなこと何でもかんでも聞いてくるし、いろんな物を貸してと言ってくるし、ちょっとちょっと、あまりにもじゃない!?っていう家族でした。
で、でも悪い人じゃないんですよ。本当にフレンドリーで。

ただ事前のメッセージのやりとりから、かなり長期間にわたって、「どこがお勧め?どのルートでいけばいい?」、「どこのバスツアーがいい?」、「チェックイン前はどこに荷物を置けばいい?荷物をおいて観光するのはどこが一番いい?」「wifiは二個とも借りられる?子供が喜びそうなところは?」などなど色んなやりとりをしてきました。

良いんだよ、日本を楽しんでもらえるのが一番の喜び・・・ですが、これ調べるのが結構大変。

でもあれなんですよね。ホストによっては、日程から観光コースから予定を全部組んであげている人もいるみたいで・・・。それに比べれば私なんて全然大したことやってないのかな?と面倒くさがりな自分を叱咤激励しつつ、お勧めをいくつか提案しても、なんだか何回もダメだしされて凹んでました。
も、もう自分で調べてくれよー!英語のサイトいっぱいあるじゃないのよ。(ココロの声)

何度もなんどもメッセージをやり取りし、最終決定まで付き合わされました。バスツアーのちょうどいい日程や値段を調べるのって意外と時間かかったのですが、何件か良さそうなののリンクを送っても、それについて「ここはどーだこーだ、ここは高い、予約はあなたがやってくれないのか」、などなど言われ、毎日頭を悩ませました。
わたしゃ旅のツアーディスク、コンシェルジュじゃないんだよ。
もちろん私が独身ならまだよかったんですが、目を離せない、そしてまとわりついてくる赤子がいるんです。携帯ばかり触っていると泣いて取り上げられます。
だんだん育児との両立が難しくなってきました。

そしてチェックイン日。
来てみると・・・。
開口一番。
「トイレは一つしか無いの?」
そんなの初めからわかっていることじゃ無いの〜。
お風呂を使うと、ジーンズや靴下が風呂場に置きっぱなし。リビングに女性の下着とパジャマ置きっぱなし。ついでにペットボトルやゴミもリビングにそのまま。洗濯物は洗濯機に直入れで、私が洗濯するはめに。
う、うーん。

こういう時、家族の普段の生活習慣が丸出しになってしまいますね。

まぁ私も、家に他人が来なかったらもっと毎日散らかしていたでしょうし、人の振り見て我が振り直せ、ですけど。

しかし話しかけやすい家族で、食事の時間も重なることが多く、色々会話は弾みました。私だけ細かいことを気にしてましたけど、メッセージの件もあまりノータッチだった夫は軽やかに談笑していました。

チェックインの次の朝、ゲストは朝食はパンを買っていたようですが、
「何の塗るものも持っていないから、このジャム少しもらっていい?」と。
え?

まぁいいけれど。
・・うち、朝食提供なしなんですよ。もし提供ありなら、パンにバター、ジャムくらい用意しておきますが。
そのジャムは夫が自分でお小遣いから買ったインポートものだったのです。

つい「あ、いいけど、うーんそれ夫のだから・・」と渋い顔をしてしまいました。

そうすると「じゃぁヌテラでいいわ、これを塗らせて。」
と。

え、あなた知っているよねー!!
これお土産にもらったヌテラだよーー😱😱
日本じゃちっこい400gのが700円くらい!
1キロだとめっちゃ高いんですよ(他のピーナッツバター系に比べて)

ゲスト妻「開いているのがあったら、それを使うから」

あぜん。

私たちがどんなにヌテラの来日を待ち望んでいたか・・・。

しかし、食べ物を欲しいと言われて断れる人がいましょうか。
私も日本人ですから、「どうぞどうぞ」とスプーンとともに渡しました。
そして次の日、またもやゲスト夫から「ヌテラを少量塗らせて」と。

あ、あのさ。買ってきたら??

と思いつつ、「どうぞ」と差し出しました。泣

その時はヌテラをくれた親戚も家に来ていたので、持ってきたお土産のヌテラをゲストが使おうとしているのを見て、目を丸くし、厳しい顔で見ていました。

超き、気まずいーーーー

しかし、断れないよ・・・
正直ここであげなければ、ただのケチ。
実際ケチなんだけど。でもそれをレビューに書かれたら困る。
この話を後日夫にしたところ(その時夫は不在)、
「えー!何なんだ!俺のジャムとヌテラを!図々しいな!朝食付きじゃないんだから、最初から自分の家族の食事は自分で準備すべきだろう。ご飯をくれと言われて断れないのわかっていていっているのだから厚かましい!面倒臭い家族!」と突然急激に怒ってしまいました。

食べ物の恨みは怖いわぁ。

私は「ジャムやヌテラは調味料の範囲かもよ・・・。」

夫は「明日は絶対ヌテラをあげないで。」

ヌテラ戦争勃発です。
しかしそんなことはゲストたちには言い出せないまま。

途中部屋を見に行くと、枕代わりにクッションも使っていたり、冬用にと置いておいたパジャマを使われた形跡がありました。
なので枕は一人2個づつに、タオルケットに布団を補充してあげました。

しかし、彼ら夜間冷房つけていたんですよねぇ。

正直、「梅雨中だからそんなに暑くないから冷房いらないし風邪ひくよ?」と言いたかったのですが言えませんでした。
世界には空気のようにエアコンを常時付けている国が多いんですね。きっと。

結局なぞに冷房つけっぱなしで布団二枚づつ使われていました。

あ、たまにいますよね、キンキンに冷やした冷房で布団をたっぷりかけて寝たい。
そういうタイプかな・・。

何が言いたいのかわからなくなってきましたが、色んな人がきて、色んな価値観で色んな生活習慣ですからね。あまり神経質になってはイライラしてしまうってことですね。正直、はてな?と思ってしまっても、おおらかにおおらかに。
大体、「パンにつけるチョコやエアコンくらいで、なにケチケチしてるの」って思うよねぇ。自分でもちょっとそう思うんだけどね。なんだろうね。うん、たぶんケチなんです。だって4月まで暖房つけられていて、冬場の電気代3万ですよ。エアコン恐怖症ですよ。

日本じゃ、初夏は窓を開けたり扇風機を使ったり、こういう過ごし方をするよ、というのを情緒的に伝えられたら良いんですけどねぇ・・。
朝食については夫からハウスルールにしっかり入れといて、と。「食事の提供はありません。自分で持参するか外食してください」と書くことになりました。

ゲストが蚊に刺された!けれど感動的なチェックアウトデー

蚊の季節ですね。私は蚊が大嫌いです。好きな人はいないと思うけれど。
家では毎日蚊取り線香を玄関前で焚いています。
あちこちに、虫取り当番をおいています。
外出時に虫除けスプレーがこんなに必需品だったなんて・・・。昔はアウトドアの時だけ使うものと思っていましたが、最近毎日シュッシュしてます。しかしなんですか最近の蚊って。腕にスプレーすれば手の甲から吸いやがって。奴ら年々強力になっている気がしません?

最近カップルゲストがチェックアウトしました。
しかし、チェックアウトの3日前、女性ゲストが蚊にやられてしまいました。

朝に「これ見てみて、どうなっているんですか?」と部屋から出てきました。

うわーっ片目がお岩さんみたいに腫れてしまっている!

「目が開かない・・・かゆい、ここもかゆい」と、肩と手のひらも見せてくれました。
なんだかぼっこりと腫れています。
日本の蚊に免疫がないからか?腫れ具合がやたら大きい!他の病気じゃないよね・・なんだか心配になります。

私「寝ている間に蚊に刺されたみたいね」

女性「何かつけるものある?」
なんだか弱々しく、そうとう落ち込んでいます。
とりあえずオロナイン、マキロン、リンデロン軟膏があり、かしてあげました。
女性「アイパッチはある?」

う、眼帯までは用意していない。ガーゼと布テープはありましたが・・・

オロナインを塗り、イチーイチーといいながら、
「眼帯は薬局で買うからいいわ。」と。

彼女の連れの男性から、「これから長野の友人に会いに行くから、今夜は帰ってこないけれど心配しないで」と言われました。

前日雨だったし、夜に窓から入った蚊に刺されたんでしょう。ゲストの部屋には1日ワンプッシュの蚊取りを用意していますが、説明していませんでした。あー、悪いことしちゃったな。でもきっと大丈夫でしょ、と思っていました。

カップルゲストが外出してから、部屋を軽く掃除機がけ、タオル交換、枕カバー交換し、ワンプッシュ蚊取りをシュッシュと、『網戸に虫こないスプレー』を網戸にたっぷりしておきました。

こういう、荷物を置いて日程の途中で違うところに一泊する、というゲストにはタオル交換など勝手にしています。帰ってきてまだ同じバスタオルとか嫌でしょうし、枕カバーもかわっていた方が気持ちいいですから。私はタオル一人2枚ずつ用意していて、毎日替えてほしい人には替えられるようにしていますが、割とみんなバスタオルを自分たちで干してくれていたり、洗濯していたり、同じものを使っていてくれます。

しかし、その日の夜だけではなく翌日の夜になっても帰ってきません。玄関の電気は付けておきましたが・・。もしかして、終電逃した?迷ったかな?なんだか年頃の娘の帰宅を心配する母親のようです。
夫からは「もう自分の子供じゃないんだし、二人とも大人なんだから、心配しない方がいいよ、いちいち心配しすぎなんだよ。楽しみに来ているんだから」と言われました。
でもなぁ・・
結局朝になっても帰ってきませんでした。

チェックアウトがもう明日です。

もしかしたら、蚊に刺されたのがショックで、「こんな家にいられない!!」となってキャンセルしてしまったのでは!?
なんだか心配になってきました。

ドキドキドキドキ。まだかな、まだかな。
キャンセルだったらメッセージが来るはず。
でもあらかじめ2泊を別に泊まるとわかっていたら、うちの予約短く変更できたろうし・。

しかしそんな私の心配をよそに、夕方明るく「ただいまー!」と帰ってきました。どうやら長野で温泉をはしごしてきたようです。
ほっ
よかったー。私の心配しすぎでした。なぁーんだ。

チェックアウト前日だったので「荷物をパックするから」と早めに寝ていました。

次の日、まだちょっとドキドキしながら、朝に「東京楽しめた?」と聞くと男性は
「とても楽しんだよ!でも東京の観光と別に、ここに住むように滞在できたのがよかった。受け入れてくれてどうもありがとう!」
「街をあちこち観光して帰ってくると、本当に自分の家に帰ってきた気分だった。日本の実際の暮らしがわかって、グレートな経験ができた。都市は大きなビルが多くて面白かったけど、帰り道では全く違う住宅街でどうやって日本人が住んでいるか見ることができて、日本の生きる文化を知ることができた。」と、色々と感じたことを語ってくれました。

女性も、「部屋の写真をみた友人が、あなたたち、日本に住んでいるの!?と驚いていたわ。それぐらいhomey だった。ホテルと全然違う経験ができたわ。大体ホテルでは赤ちゃんが出迎えてくれないしね。」と言われ、私も嬉しくなりました。

こうやって、普通の旅行じゃ味わえないような、民泊の、「暮らすように旅をする」という魅力をわかってもらえると本当に嬉しいです。

特にうちは、ホテルのような高級さ、非日常や生活感のなさとはかけ離れているので・・。
そこがマイナスになるかプラスに受け取ってくれるかはゲスト次第なんですよね😅

息子は彼らの滞在中、彼女と彼女のiPhone をとても気に入っていて、いつも彼女が帰ってくると待ってましたとばかりに携帯を奪い、勝手にセルフィーを撮っていたので、彼女の写真には息子のどアップばかり残っているそうです笑

家を出る前に、私たち家族と一緒に皆んなで写真を撮りました。
息子は彼女とバイバイするのを嫌がり、いつもはバイバイとすぐ手を振るのにぐずっており、彼女も、「グッバイは言いたくないのね。see you again」と言ってお別れしました。
息子はドアが閉まると「ワァーーー」と泣いてしまい、私もちょっとウルウルしました。

滞在をとても楽しんでもらえたようで、本当に良かった。丁寧にお礼を言われて、私も嬉しくなりました。部屋には、thank youと大きく書かれた紙が置いてありました。ゲストブックにも、色々書かれてありました。やりがいを感じられる瞬間です。チェックアウトはちょっと寂しいけれど、いい経験をしてもらえたとわかると、達成感があるというか・・・・。
民泊の最近の報道やイメージの悪さのせいで、どうもなんだか後ろめたいような気がしてしまい、最近は新規のゲストを受け入れていませんでしたし、全然自分のリストページすらろくに開いていませんでした。

でもやっぱり、これ好きだなー。
もっとみんなに喜んでもらえるように、色々と活動しよう、かな?語学や他の国の文化についても、もっと勉強しなきゃなー。

と、とても爽やかなチェックアウトで心温まり、人生へのやる気までもらえたのでした。

が、レビューに蚊のことを書かれてしまうんじゃないかとまだドキドキしています。小心者〜

電車内でいつも優しい人々に助けられて、なんとか母親やっています。

特別お題「心温まるマナーの話」 by JR西日本
http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/jrwest

よく論争が起きている赤子とベビーカー問題。
私も独身時代は毎朝毎晩満員電車に揺られていましたので、ベビーカーや、スーツケースで混んでいるところに入られて足を踏まれたりすると、イラっとする気持ちはわかるんですよね。
しかし、今まで他人事でわかった気になっていても、自分の立場になってみないとわからないことって沢山。

私は車がないというか免許もなく、主にベビーカーで行動しています。1歳を超え自分でヨチヨチ歩けるようになり、言葉はまだ話せない分泣いて自己主張も強くなってきた息子。電車ではいつも肩身が狭く、ベビーカーはできるだけ小さくなるように、折りたためる時は折りたたみ、ラッシュにかさならないように、通路を邪魔しないように、一番には泣かせないようにとあの手この手で気をつけています。しかし毎回うまくいかず、どっと疲れてしまいます。

つい先日のことです。息子連れで久しぶりに会う友人の家にお邪魔しました。
ランチの予定でしたが、10年ぶりの友達とも再会し、また息子は友達の子ども達とも夢中に遊び、夕方にはウトウトと寝てしまいました。起きるのを待ってから帰ろうとしたらすっかり遅くなりました。逆にラッシュを過ぎたくらいのほうがいいかと悠長に構えすぎて9時くらいになってしまいました。
金曜日です。
もう結構いい時間だし、いいかげん帰宅ラッシュはもう過ぎて・・・いないですよね、やっぱり。

少しでも空いている車両に乗ろうと何本か見送ったものの全然乗れず、でも帰らないわけにはいかないので、優先席付近に思い切って「えいやっ」と乗り込みました。

息子はウトウト眠そうにしていたのでそのままベビーカーにのせていたのですが、眠い上にぎゅうぎゅうづめで空気も悪いため、ぐずって抱っこをせがみ出しました。え、今ーー?無理だよーと思ってもさらに激しく泣きそうになっています。

しょうがない、満員電車でグラグラ揺れながら、片手で10キロ赤子を抱っこ、片手でベビーカー。目の前の優先席はいっぱい。捕まるところもなくて、もう私自身踏ん張るのに必死です。
ベビーカーたたみたいけど無理、この状況。赤子は抱っこでも落ち着かず、じゃぁベビーカーに降ろそうとするとさらに泣きぐずっています。

う、うわー最悪だ・・・完全に寝てから乗れば良かった。いや、やっぱり午後5時前に帰るようにすれば良かった・・・私も、よくあることとはいえ、針のむしろの気分でいました。

そこに、窓際にいたおばあさんが声をかけてくれました。「あなたこっちへいらっしゃい、ベビーカー持っていてあげるから」と。
ドアのはじの、寄りかかれる位置です。
そ、そんな。あなたこそ優先席に座るべき人なのに。しかもベビーカーは不安定だし申し訳ない!と思いつつ、「いいから、私は平気よ」という言葉に甘え「すみません、ありがとうございます!」とはじに寄らせてもらいました。「眠たいのね、よしよし」と息子に声をかけてもらい、奇声を上げて、もがきだしていた息子も少し落ち着きました。
しばらくすると、優先席の一つが空きました。おばあさんが声をかけてくれました。「あなたお座りなさい、座ったら落ち着くかもしれないし。」「え、あ、すみません、ありがとうございます!」おばあさんが声をかけてくれたお陰で、誰も座ろうとしていません。ご好意に甘えて座ることにしました。おばあさんが少し離れたところでベビーカーを持っていてくれています。ありがたい〜。

座っても、その場で立ってみても、息子は寝ぐずりもあって手すりによじ登ろうとしたり、もがきまわり、泣いて暴れて全然落ち着きませんでした。
私はあーでもないこーでもないとなだめて焦っていました。おばあさんが降り際ベビーカーを私の眼の前においてくれました。「ありがとうございました・・・」
その後はもう、とにかくトントンしたり、上下に揺らしたり、ミルクやお菓子で釣ろうとしたり、歌を小声で歌ってみたりやれるだけのことはすべてしていたのですが、子どもはもう寝る前の断末魔とばかりに泣きさけび出しました。車内中の空気が、「あーーーーうるせー」っとなっている気がします。一駅一駅がものすごく長く感じます。
心の中で「ひぃーもう勘弁してくれよーこっちが泣きたいよ」と叫んでいた時。

ちょっと酔っ払った壮年男性が、「いいんじゃないですか?泣かせておいて」と、車内中に聞こえそうな大きな声で話しかけてきました。

え、この人酔っ払っているのかな?

車内中に響く大声です。

壮年男性「子どもは泣くのが仕事でしょう、お母さんが焦るとそれが伝わってもっと泣いちゃうんでしょう」
そ、そうなんですよ・・・。

「赤ちゃんは日本の宝ですよ。その宝物を育てているんだって、お母さんはもっと誇っていいんですよ。堂々と泣かせておいていいんです」

で、でもすみませんうるさくて・・・

「泣かせておいていいんですよ」

「もし文句言う奴がいたら、私が言ってやりますから」

そうか、この人酔っ払っているようだけど、車内中の乗客皆んなに聞こえるように呼びかけているんだ・・そのためにこんなに大きな声で話してくれているんだ。

「そうでしょう?」と、隣の学生にも問いかけ、ちょっとうるさそうにしてそうだと思った学生も「そうですね、そのとおりです」と頷いていました。

私は注目を浴びて恥ずかしいのと、混んでいる時間に乗ってしまった後悔と、ありがたい言葉をかけてもらって嬉しいのと入り混じった気持ちで、もう何度も繰り返し「すみません、ありがとうございます」というので精一杯でした。

混んでいる時に限って、最悪のタイミングで泣き出してしまう息子。イヤイヤ期にさしかかって自己主張も強く、うわぁぁーってことばかりやってくれます。私の中で、「もう本当いい加減にしてくれー!」ってなることしょっちゅうです。でも、産まれたばかりの頃は、本当に儚く小さく弱々しく、神様から大事な大事な宝物を授かったのだ、大切に大切にしなければという気持ちでした。そうだった、息子は本当に貴重な存在なんだった。私だけのではない、皆んなの宝物なんだな・・・。と改めて思い直しました。

車内中の空気を変えてくれて、私にも大切なことを思い出させてくれた酔っ払いのおじさんと、優しいおばあさんに、とても感謝しています。
電車ではいつも迷惑をかけていて申し訳ないけれど、こういう人々の優しさに救われています。

PS もちろんこれに懲りて、その後ははやむを得ない場合以外絶対に!ベビーカーで帰宅ラッシュに乗らないようにしています。