主婦が民泊始めました。Airbnbドタバタ日記

子持ちの主婦が外国人を家に受け入れる、そのドタバタ騒動を綴ります。

家族と民泊報道、気になる世間の目

こんにちは、家の一室で海外旅行者を受け入れているドタバタ主婦です。

長くなるのですが・・

最近の民泊への報道についてです。


今日、私の家族がたまたま遊びに来て、「読売新聞に民泊について記事でてたよー、小さくだけど。」と持ってきてくれました。

私はテレビも新聞も見ないので、最近のニュースに疎いです。テレビはゲストが見るかもしれないとアンテナつないだので、一緒に見ることはありますが。だから新聞って貴重な資料。モバイルで見るにしても赤子が眠っている間だけ。簡単にヤフーニュースくらいしか、チェックできないんです。

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【民泊住宅地でOK、(貸主同居、日数制限30日あるかも)】


う・・・素直に喜べない。

あれれ、なんですか宿泊業界からの日数制限て。


私は自分の家族にはかなり初期から、家を買うときから民泊をやるってことを相談しています。その頃はまだ民泊について報道も少なく、全然騒がれておらず、世間の認知度も低く、「ホームステイの受け入れ」という感じで話していました。「面白そうだけど、防犯対策はしっかりね」と応援してくれています。

そして実際も、ゲストは1週間から10日の宿泊が主かな〜。次に1ヶ月、3ヶ月と、期間が長くなればなるほど、もうほとんど家族の一員として生活しています。

友人、家族として受け入れているので、短期より長期の滞在者は大歓迎。むしろ最近じゃ、1ヶ月以上に絞りたいくらいです。


それなのに日数制限付きって。3ヶ月希望の人受け入れられないじゃない。

いやもうすでに1ヶ月の学生からの問い合わせも予約も、数件きてますけど・・・。


私は今夫婦で生活している核家族です。

うちの家族(本物の)が遊びに来るときは、ゲストへも差し入れを持ってきてくれたりします。

たまに週末に、それぞれの国の料理でホームパーティーを開催するときは、私の家族も誘って参加しています。

いろんな国の言葉で話して、それぞれの料理を食べて、おっこれ甘い!とか、ハーブがきいてる!とか、それをこうやって使うんだ!と料理にも新しい発見があるし、それぞれの自国に住んでいる家族の話をしたり、これまでの旅の話をしたり、とても楽しい一時です。

それも民泊を始めた一つの目的で、本当に世界中に友人ができます。日本に住んでいるのに、世界中と繋がっているような、グローバルな感覚が持てるんです。

実際は家と公園とダイエーと児童館の行き来しかしていないっていうのに!旦那の帰りが遅く、子育て、いや孤育て中の主婦がですよ?

なんて素敵!と思いませんか?


独身時代は仕事の合間に、ワンコインでネイティヴと英語を話せる会〜〜など英会話学校のやっているイベントなどにもわざわざ良く参加していました。

が、今じゃ家では英語がメイン!

子どもにも、毎日のように英語を使えています。ネイティヴゲストに話しかけてもらえています。習わせたい習い事No.1の英語が無料で自宅でできる!しかも、生活の、暮らしに沿った生きた英語が。なんて国際的。


そ、それなのに年間30日規制される???

・・・じゃぁ、1ヶ月の学生を、年に一回だけ受け入れるか?


それ以外の11ヶ月は、ただただ夫の帰りを待つ孤育て中の主婦、家とダイエーと児童館の往復、に戻らなくちゃいけませんか?


そんな殺生な。


行動範囲は同じでも、ものすごい差がありますよ・・。

もう帰ってしまった長期滞在者は、私の家族をとても気に入ってくれて、「今度夏休みには自国の家にぜひ遊びに来て」と言われ、実際に実現しそうです。家族同士の素敵な付き合いになりそう。

もちろんいつもいつもあたたかな交流ができるわけではないけれど、ゲストの大半はいたって普通の、常識があり、思いやりもある、私たちとなんら変わらない人間です。むしろやや豊かな人が多いように感じます。「ホテルとは違った、日本の暮らしを経験したい、パックツアーはあきた」という理由で選ばれています。

だからうちの場合ホテルや旅館と競合するって雰囲気ではありません。生活感が溢れ出した、赤子の泣き声が響く家ですから。大体ホテルのような快適で清潔な宿泊を希望する人がゲストで来られると困ってしまいます。それにゲストもホテルや旅館に1-3ヶ月も泊まるのは厳しいでしょう。台所だって使いたいだろうし。

私はたまにゲストが箱根や伊豆に行きたい、北海道に行きたい、というときのホテル宿泊予約を代行してあげています。おすすめの温泉宿の紹介も。

旅館やホテルと、民泊は全然性質の違うものだと思うのです。新しく出てきた民泊に、「宿泊サービス」ということで、ものすごく警戒しないで、お互いに協力し合ったほうがいいと思うんですけど・・・。そんな日数制限なんて、長期滞在メインの場合どうすればいいんでしょう。


おおむね、なんだかんだあったけど、ゲストは良い人ばかりです。ちょっと私が愚痴っぽいだけで・・このブログではめっちゃゲストの文句言っているくせにーと思われるかもしれませんけど。それなのに、民泊って怪しい金儲け、外国人の犯罪の温床、治安の悪化を招くみたいに思われちゃっているのはとっても悲しいですね。

民泊の良さ、ホテルと違うところは、【事前にゲストをしっかり選べる、予約を受け付けないこともできる】ということ。

これは結構重要です。以前アメリカで同様に民泊をしていたおばあちゃんも、「私はゲストをしっかり選んでいる。何度もメールのやり取りをして、顔写真もしっかり載せてもらい、信用置けて、ちゃんと今後友人としても受け入れられるかで決めている。」と言っていました。

彼女はその窓口にairbnbを使い、信頼できる友人となった後でまた今度泊まりに来るときや家族を連れて来るときには直接やり取りするという、なんだか凄腕?なのですが。


民泊が、犯罪の温床となるということは、ホスト側がしっかりしていればあり得ないのです。

家主居住の住居だと変な人は絶対にとめたくないので、こちらも神経質に選んでいます。

もし家主不在の貸切だった場合はそこまで神経質にならなくても良いわけですし、やみくもに稼ぐホスト(外国人で多いらしいですね)がいると聞くと規制は必要だと強く思いますが。

税金の申告だって、私なんて子供が寝てから徹夜して、夫に休みまでとってもらって必死に申告しに行きましたよ。郵送だと聞きたいこと聞けないし。

最終的に税務署の税理士に、(利益少なすぎて?)申告必要ないって言われたけれど。

(去年は特に低価格だったので経費とほぼ相殺でした。タクシーで最寄り駅まで送迎した場合一泊分チャラになるという・・。)


しかし報道では、どうもマイナスなことばかり誇張されているような・・・え、そんなに閉鎖的ですか?日本って。最近はどこの家も割と気軽に海外旅行に行っているよね、それなのに「スーツケースがガラガラうるさい」って?みんなスーツケース持っていないの?車やバイクの方がうるさくない?うちは毎日子どもの手押車でガラガラやってます。アンパンマンのテーマまでかかり、相当ガラガラうるさい上に時々公園から家までずっと泣いていたりしますが、ご近所さんの目はとても優しく、工事現場の警備の人にも声をかけてもらっています。結局うるさいって、坊主憎けりゃ袈裟までにくい的な感じじゃないですか?


中国人がうようよで怪しい・・とか。いやいや外国いったらあなたも「ニーハオ」って手を振られますから!似たようなもんですって!

(私は海外旅行に行くときは、できるだけ日本人と思われるように頑張っていますが、残念ながら海の向こうでアジア人はみんな中国人のようです)


交換留学とか、高校生や大学生でも経験している人多いですよね。大学でも海外プログラムたくさんありますよね。英語が小学校から必修になる予定ですよね。それなのに、日本では「外国人がいる」って嫌がって・・ちょっと寂しい。と思いません?


あーきょうも愚痴ってしまったドタバタ主婦でした。


そういう世間の風を感じながらも、最近のゲストは「ご近所さんに道案内されてきた」って人が多くドキドキしています。ご迷惑おかけしています。本当に申し訳ありません・・・。

絶対わかる写真付き地図を送っているのに!

なんだかヨーロッパ系の、英語が第一言語ではないゲストは、英語を話してもあまり読むのは嫌なのか、それともどうにかなるだろう的な国民性なのか、送った地図はあまり見ずに、行き当たりバッタリできてしまいます。

たまに感じる世間の風と、自分の周りのあたたかな雰囲気のギャップに、どうも首をかしげてしまうのでした。



http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASFS29H3C_T10C16A5MM0000/