主婦が民泊始めました。Airbnbドタバタ日記

子持ちの主婦が外国人を家に受け入れる、そのドタバタ騒動を綴ります。

温厚なタイの家族とワイルド過ぎるブラジル夫婦

こんにちは、家の一室で海外旅行者を受け入れているドタバタ主婦です。

昨日地震大きかったですねー。おさまった後にゲストの部屋にいくと、ゲスト二人とも部屋から出ていて、女性は座り込んで頭を抱えていました。日本じゃ多いですけど、海外では全然経験ない人もいますものね。

「近くの公園が一時避難所になっている、もしこれから放送があったらそこに一緒に連れて行くから、」と伝えると少し安心したようでした。


災害用リュックは用意してありますが、長期滞在者以外のゲストには伝えていませんでした。町内会の避難訓練に出席したので、どう動けばいいかはわかっています。今後は災害用リュック+押し入れに災害用食料品と、一時避難所の位置もちゃんとハウスマニュアルに入れておこう〜。


さて今日は、まだ始めたばかりの頃の話。始めたばかりってどんな仕事でもそうですが、予想もつかないアクシデントやトラブルがあるんですよね。こちらも慣れていないし、一つ一つ反省しながら今後は繰り返さないよう対策をとっていくしかないというか。しばらくすると多少安定するんですけど、はじめはそりゃもうトラブル続出でした。といっても今でも毎回ドタバタしてますけどね。どうしてだろう。


初めてすぐの頃、タイの四人家族が2週間くらいだったかな、来ました。予約はお母さんの名前で実は兄妹が全て手配。日本に留学していて、休み中に親を呼びたいということでした。結構メッセージは饒舌で、「ドライヤーはある?布団はどうなっている?」と質問も多め。なのでこちらは相手が14歳とはつゆともおもわず〜。てっきり大学生くらいかと思っていました。先に兄妹が「道を教えて欲しい」と駅で夫と待ち合わせしたのですが・・。来てみてびっくり!若っ!!っていうかこどもだよ。彼らはあれだけメッセージは饒舌だったけれど、私たちに会うと「はい、いぃえ」しか言えなくなって緊張して黙り込んでいました。

そりゃそうよね。私も中学生の頃は大人って苦手だったもの。でも考えていることはいっちょまえで、大人と対等になんでもできると思っていて。でも実際はやっぱり子どもなんだっていう、中学生の、あどけない一瞬の思春期を思い出しました。

両親は温厚で、英語は苦手でしたが、赤子をとても可愛がってくれました。たまに「部屋に連れて行っていいか」と聞かれ、私の台所仕事の間に息子はゲストの部屋で遊んでもらっていました。


「あなたはその間休んで、自分のやりたいことして」って。お母さん、優しーーーー!やっぱり子育て経験ある母親は理解がある˚‧º·(˚ ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ )‧º·˚


しかしうちの赤子は近くに両親がいると他人にも愛想がいいけど、親のいない部屋に行かれると大泣きしてしまい、結局あまり休めず・・・。ぐぬぬ


彼らからはお土産のタイのカップヌードルもたくさんもらい、お礼にタイのサラダ、ヤムウンセンを作ってあげました。「にている!」と言われました。・・・似ている、か。

彼らの息子くんは真面目で優等生タイプ。私が弟のような気持ちで話しかけているうちに少し打ち解けてきました。ライン交換し、やりとりすると、用事があるわけではないけど何気ないラインを送ってきたり、一緒に浴衣で夏祭りや上野アメ横に行ったりしました。青春!というかんじ。みんなで花火もし、動画も撮りました。

ほのぼの交流をとっていました。


そういう彼らの滞在中に、もう一部屋に短期(3泊4日かな?)でワイルドなブラジルカップルが来ました。中年ですが、新婚旅行カップルです。

彼らは確か以前にも書きましたけど、チェックインの日「荷物を置きにチェックイン前に朝早めに来る」といって私たちをジリジリ待たせた挙句、結局夜にきて私たちの休みをまる潰しにしたのですが、悪びれず「1日歩いてクタクタだわー」といっていた、なかなかなカップルです。しかし、一緒にディナーをし、その晩も夜遅くまでリビングで語り、お酒を飲み、戦争や文化の違いやいろんな事を話していました。タイ家族のガチガチ緊張していた1日目と対照的に、着いた初日からとってもフレンドリーで、まさに自分の家のようにめちゃめちゃ寛いでいました。良いんだけどね。それでも。冷蔵庫ピーピー鳴っているのに開けっ放しでそのまま話していて、もう早く閉めてくれと。それぐらい寛いでいました。


彼らはもうすでに夜1:00amなのに、「明日は日帰り富士山に行く、行き方はどれがいい?」と聞いてきました。えっ今から?プランアバウトすぎない?無謀だ、と思いつつ私は焦ってバスを探すハメになり、結局見つからず電車で早朝に出発していました。


その夜、私たち夫婦も遅くまで出かけており、彼らの方がやや早く帰ったのです。家にはタイ人の家族がすでに寝ていました。そして次に帰ったブラジル人、なんと鍵がうまく開けられなかったのです。私の家のドアには鍵が二つ付いており、一つは固くあまり機能していなかったのですが、タイ人の家族が両方の鍵を内側からかけていたようです。

ちょうど私たちが帰る直前、彼らも帰ってきたのですが、鍵が開けられない、困った!!さて彼らはどうしたと思います?ピンポンを押す、誰も出ない・・・


ちょうど帰ってきた私たちが見たのは、家の柱に足をかけて二階のベランダに登っているブラジル人男・・・。はぁ!??

ベランダから窓をドンドコ叩いていました。気づいた寝ているタイ人のお父さんがドアの鍵を開けてくれました。


私はとてもショックを受けてました。誰でもそうだと思うのですが、人が自分の家の屋根に登っていたら、びっくりしますよね。動揺してしまいました。夫が対応してくれましたがお互い興奮していて、何があったのだ?と聞いたら「鍵が開かなくてどーのコーのどーのコーの(早口)」まくし立てていました。

私たちは「無事で良かった、不便な思いをさせてごめんなさい」と、謝りたくなかったのですがとりあえず謝ったところ、


「もう少しで夫は足を踏み外して大怪我するところだったけど、入れて良かったわ」と。


なにぃぃぃ。勝手に人の家の屋根に登るだなんて突飛な行動をとったのはあなたのガキっぽい旦那じゃないの!と思ったのですが、抑えました。


普通、鍵が開かないからって、ベランダに登る?


でも日本人の普通は海外では普通じゃないのかもしれない・・・

あとでインターホンを確認しましたが、彼らが写っていたのは私たちのついた時間の7分前。

もうちょっと待ってくれても良くないですか?

日本人にはベランダに登るって発想はまずしないだろうな、としみじみ思いました。ワイルドすぎるよ。

ブラジル夫は40歳初婚、妻は再婚45歳くらいだと思うのですが、言動が若い上にワイルドすぎる・・。

ほらたまにいますよね。少年の様な、といえば聞こえは良いですが、要するにガキっぽい、良く言えば無邪気な中年。まさにそのタイプでした。

しかし悪びれない、ひきづらない。そこは見習いたいところですよ本当に。私はすっかりどーんと落ち込み、夜眠れませんでした。

次の日デパ地下で和風のお菓子をのし付きで買って、お詫びにと渡したところ「綺麗!こんなに綺麗じゃ食べられない!」と喜んでいました。

もちろんタイ家族にも渡しました。彼らは夜中に外国人が突然ベランダから侵入してきて、さぞや怖かったでしょう。本当に平謝りしたいのはこちらです。タイ人の息子くんにきくと、「地震かと思った」と。うぅぅ本当に申し訳ない。でもそれ以上は全く何も言いませんでした。優しいし静かで穏やかな家族でした。


嵐のようなブラジルカップルが去り、レビューは私たちの印象では微妙だったのですが(根は悪い人じゃないと思うのだけど、ワイルドだし我が道を突き進みすぎるのよ)彼らからのレビューはとても良いものでした。意外や意外。たぶんいっぱい交流を取れたのが良かったのでしょう。


タイ人の息子さんからは、一緒にとった写真がラインで送られてきたり、「知り合いが日本に遊びに来たいらしいけれど、部屋空いていますか」などと時々やりとりしています。若い子どものゲストさんが来た時は、今後の成長が楽しみです。


この時学んだ教訓は、「鍵を渡す時はどう開けるか実際目の前で行う〜。」でした。ホテルの鍵とかでも開けにくいのありますものね。実際目の前で実演して確認させた方が良いです。